April 7, 2017

Please reload

最新記事

レポ:Kerama Blue Cup in Zamami 2017

KERAMA BLUE CUP 2017 無事終了し帰宅。

 

1日目は真っ暗な空の下、強烈な風雨と風波によるサバイバルのようなロングディスタンスレース。2日目は、天国のような真っ青な海と暑い太陽の下のスプリントレース。綺麗で楽しいだけではない、離島の厳しさや逞しさの両極端を身体全身で満喫した2日間だった。

 

月曜日からいつも通りの仕事をしつつ、日焼けと疲労で、船酔いのような座間味酔いを心地よくずっしりと身体で感じている。

この振り返りはロングディスタンスのレース内容だけにフォーカスしたいと思う。スプリントや、大会運営については再度時間を見つけたい。

 

風雨の影響で、予定していたコースでの15kmは変更となり、写真の様に無人島3島の外側を半時計回りに周回して還ってくる約13kmレースに変更。風は予報で北西で8m前後かな。実際の時間、レ−ス中の海上はそんなものでは無かったけど。写真の、左上から右下へ風が吹き抜けていくイメージ。とにかく、中止にはならずに、エリートクラス参加者全員の安全を確保しつつ、大型船舶航行との接触を避けることや、その他出来る限りに条件をクリアし、コースを設定して開催になったことは非常に嬉しかった。

 

スタートはビーチスタート。
 細かい綺麗な砂がありつつも、珊瑚のかけら、小石などが混じる沖縄独特のビーチといった感じ。そのため、あまりに早い段階でボードを着水させすぎるとフィンやボードボトムをガリガリ削ってしまうし、深くまで水を走りすぎると足の裏を傷付けてしまう。

 

 絶妙なタイミングでボードに乗り込むスタートをするか、安全に確実に乗り込むかのどちらかが、沖縄のビーチスタートでは必要になる。今回のエリート参加者は少数精鋭だったし、スタート地点では強いオフショアでうねりも無く、お互いのスペースも十分に取れていたためみんな素早く乗り込んでいたと思う。

 

 スタートで目立ったのはスプリントタイプのボードを使用していたダニエルのロケットスタート。そして中学生で参加のケイとライ。2人はスタートダッシュに成功して先頭グループにしっかりと加わわっていた。今回は第1ブイの角度が緩いぶん、ファーストブイターンの大混戦は無かったものの、レース展開を上手く引き込み余計な消耗を防ぐためには、少なくとも先頭集団に入ることは重要なこと。着実に上手く、速くなっている2人だった。

 第1ブイを超えて、少し前にダニエル、ジェイク、続いてケニー、コウタ、K、ライ、そして自分がパックとなっていたのかな。誰がいるのかを見る余裕は多少まだあった。
 
 第2ブイを目指しながら漕いでいくとどんどんと強い横風と横うねりを受けるようになり、ドラフティング期間はあっというまに終わり。第2ブイに近づいていく途中、座間味本島の左端にある岬が、北西からのうねりを多少遮っていた辺りを超えたところから、益々横うねりはジャブジャブになってきて、自分も周りも挙動が激しく、誰かの近くに寄るのは不可能。それぞれ単独でのレース展開となる。 

 

 そして第2ブイ。自分からおそらく40m以上離れ、いち早くに第2ブイをターンしたジェイク、そしてダニエルは、ダウンレグをジェットコースターの様に大滑走。それを追い、コウタ、ケニー、自分、そしてジャッコがおそらく僅差で第2ブイをパス。と同時に即ダウングライド!!!波高はそんなに大きくは無いが、強風でザバザバな海面にはグライドのためのパワースポットがたっぷりと点在。大岩のバックウォッシュがありつつも、スタートからのサイドアップで溜まったうっぷんを一気に爆発させて、前の2人を抜くためみんな猛烈ダッシュ&滑走。

 

 アップダウンに有利と言われる形状のボードに乗るジェイクは、一番風下(右)のコースを取りグングン進んでいる様子。それより少し風上のコースにダニエルの後ろ姿が見えた。自分は、ダウンレグの後半を真っ直ぐの角度で滑れるように、なるべく風上に風上にコースを取り、おそらく誰よりも風上(左側)を走っていたと思う。どれが正解のコースかは、それぞれのボードの特性や選手のそれぞれの好きな攻め方によって違う。

 

 自分自身は、ダウンレグの終わりの第3ブイでダニエルの後ろに並び2位争いになり、驚いた感じのダニエルの動きを見て、間違い無かったと思った。しかし、この時点でジェイクは相当のリードで先頭を突っ走っていた。

 

 そして、ここからが本当の勝負。終わりを感じさせない、強烈なアップウィンドレグの始まり。

 当初の予報では北西の風だったはずが、なぜか風もうねりも北東側から強烈に打ち付ける。雨も激しくなった(と思う、鮮明に覚えていない)。膝〜モモくらいの風波が斜め前から止めどなく押し寄せ、自分とボードをシンクロさせられない。もっともっと様々なコンディションでの乗り込みが必要だと反省。これまで経験したレースの中でもっとも激しいアップウィンド。視界が悪く、勿論目視できないけど、古座間味ビーチ方向の目標のブイを目指し、一心不乱にパドル。

 

 アップウィンドの中盤、驚いたことは2つ。1つは、スプリントタイプのボードでアップウインドをガシガシ上るダニエル。そして2つめは、リラックスパドルでスイスイ上るポールジャクソン(ジャッコ)。視界に入ってから、あっという間に抜かれショックでたまらなかったが、それに続けて、ケニーが力強くジャッコを追っていくのを見て我に返る。

 

 コンディションに合ったボードで無駄なく速い事実と、体力とスキルで漕ぎ通す事実の2つを目の当たりした。(今回これが最大限にマッチしたのがジェイクだったのかも)

 

 ようやくアップウィンドを終え、古座間味ビーチの第5ブイをターンしたときには5位。50m以上前を走る4位のケニー。さらにその前100mに3位のジャッコ。1位と2位の2人は島影になり自分からは目視出来なかった。ここから若干距離の追い風レグはあっという間に終わり。

 

 最後のレグは、鈍く身体に効いてくるサイドウィンドに贅沢な横ウネリ添えの片漕ぎ祭り。ここで印象的だったのは、ケニーが馬力でグングン加速してジャッコを抜き去り、そしてさらに加速して3位でゴールに向かう姿。ダウンとアップが非常に派手なレースだったが、最後のサイドウィンドレグも重要な勝負どころとなると感じた。自分はガス欠気味だったが、その姿を見て再奮起再加速。距離的にはジャッコを抜けずに5位フィニッシュしたけれど、最後まで漕ぎ切れた。気づけば6位のコウタも後ろからグングンと距離を詰めていた。もしあと2kmあれば、ジャッコ、自分、そしてコウタの3人で最後のキツイラストスパート合戦をしていたかも知れない。

 

 ゴール後のさんぴん茶が、抜群に美味かった。

 その後、松本さんがしっかりとしたパドルでゴールし、その後ろにケイも無事帰ってきた。素晴らしい。原田さんも長田さんもゴール。

 

 なんと女子1位でユカが帰ってきた。世界ランカーのアンジーの前を走ってきた姿で会場は一気に盛り上がる。大きな意味を持った今回の勝利を、目の前で見られたことはとても嬉しかった。

 

 チームメイトのライも無事完漕。13歳でこのフィールドで漕ぎ切ったたことは素晴らしい。ハイドレーションや、エナジー補給、ウェアや、機材選択、作戦立てなど、なにからなにまで良い経験になったはずだ。

 

 ビーチスタート、フラット、アップウィンド、サイドウィンド、ダウンウィンド、無人島周回、大型船泊航路横断、大雨など、ありとあらゆるシチュエーションをギュッと凝縮した、他には無いダイナミックなレースだった。 今回のエリートレースに参加した男女全16名全員を尊敬する。

 

またみんなと座間味でレースしたい。

 

写真By 北島 清隆 (@Kiyotaka Kitajima)

 

 

 

 

 

 

 

Share on Facebook
Share on Twitter
Please reload

ソーシャルメディア
Please reload

タグから検索
Please reload

アーカイブ
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square